職場で受けるパワハラ:6つのタイプにこの対策!

2018-10-18

こんにちは、「うつ脱!」主宰の森耕一です。今回は、日本産業カウンセラー協会の会員である 中村澄江 先生に寄稿していただいた記事を掲載します。

~~~~ 職場で受けるパワハラ:6つのタイプにこの対策! ~~~~
… 職場での「パワハラ」って?6つのタイプと職場でのパワハラ対策 …

仕事をしていて、あれ?これってパワハラ?と感じた事はありませんか。パワハラされる人

例えば仕事で同じ失敗を繰り返してしまった時、「会社に損害ばかり与えるやつはいらない。給料泥棒!」と叱責されたらあなたならどうしますか。 上司の教え方が悪いからだ!怒鳴られる筋合いはない、と憤慨される人がいるかもしれません。反対に、私がミスをしたらから悪いのだと自分を責める人もいるかもしれません。

人の感じ方は様々です。一人の言動が相手にどのような影響を与えるかは、分かりません。でも、もしあなたが上司や同僚の言動で苦しい思いをしているのであれば、少し待ってください。自分を責める前に、相手の言動を見直してみて下さい。それはパワハラではありませんか?

職場で起こる「パワハラ」とは何か、パワハラにあったらどうしたら良いのか。今回は、職場で自分自身を守るため、パワハラについて知っておきたい4つの事をお伝えします。

1. 職場でのパワハラ問題について

怒る上司最近、メディアでも職場でのパワハラの問題は取り上げられるようになりました。社会的にもここまで大きな問題になっていながら、未だに改善されない大きな理由は、法律上に定めがないことです。

例えば、お店の商品を盗んだら刑法違反で罰せられます。信号無視は道路交通法違反で罰せられます。残業代を払わない会社は労働基準法違反で罰せられます。しかし、職場での「パワハラ違反」で罰せられることはありません。なぜなら、職場での「パワハラ」について定めた法律が存在しないからです。

このままでは、職場のいじめ・嫌がらせが悪化する一方なので、厚生労働省で「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」を開くことになりました。そこで、有識者による様々な話し合いがもたれ、平成24年3月「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」がまとめられました。

まとめられた内容は、職場のパワハラの概念と6つの行為類型(典型的なパターン)です。 現在は、この提言でまとめられた職場での「パワハラの概念と6類型」が判断基準となっています。

では実際に提言の内容をみていきましょう。

2. 職場での「パワハラ」の概念

職場での「パワハラ」とは…..
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義されています。 少し分かりづらいので、分解してみていきましょう。

「同じ職場で働く者」

これは、文字通り同じ会社、事業所、支店等を指します。自分が雇用されている会社内ということです。ちなみに、派遣先で嫌がらせを受けた場合は、派遣先に責任があります。

「職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に」

分かりやすいのは、会社で自分より上の役職についている人です。上司以上の役職者であれば、職務上の地位は上です。提言ではさらに、人間関係も視野に入れています。例えば、経験値が上であること、専門的知識をもっていること、また、同僚間でも団体で個人を攻撃する等、力関係がある場合は「職場内の優位性」があるとされています。

「業務の適正な範囲を超えて」

仕事をしていれば、少なくとも一度は上司の指示に不満を感じたことがあるのではないでしょうか。泣きながら帰る友達との付き合いとは違い、職場では気が合わない人や仕事に対する考え方が違う人とも付き合う必要があるため、嫌な思いをすることも少なくありません。

しかし、職場で「嫌な思いをした、これはパワハラだ!」と言えるのかというと、そうではありません。もし上司の言動が部下を成長させるためで、仕事をする上で合理的で必要なものであれば、「業務の適正な範囲」と考えられます。 例えば、皆の前で「また売上が達成できなかったな。給料泥棒はうちの会社に必要ない!」と大声で罵倒する行為は「業務の適正な範囲」でしょうか。この上司の言動は、合理的で必要なものではなく、人格や人権を傷つけるだけの行為なので、適正な範囲とは言えないでしょう。

「精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」

仕事をする理由は様々だと思います。しかし、一度仕事をすると決めた以上、私たちはできる限りの力を注ぎ、より良い仕事をしようと頑張るはずです。しかし、上司の立場を利用して怒鳴られ、時には手を出されたら、仕事をするどころではありません。また、職場内で不公平に扱われ、同僚から無視をされれば、職場にいること自体が耐え難く、安全に仕事ができる環境とは言えないでしょう。

3. 職場でのパワハラ:6つの典型的なパターン

  1. 身体的な攻撃・・・叩く、殴る、蹴るなどの暴行や傷害。 例えば、「物覚えが悪い、と頭をたたく」「仕事が遅い、と蹴飛ばす」等が挙げられます。
  2. 精神的な攻撃・・・名誉棄損、人権侵害、威圧的な態度、罵倒や叱責。 例えば、「同僚やお客の前で必要以上に叱責する」「無能な人材は必要ないと侮辱する」等が挙げられます。
  3. 人間関係からの切り離し・・・無視、仲間外れ、別室に隔離。 例えば、「歓迎会や送別会に誘わない」「あいさつ、返事をしない。常に不機嫌である」等が挙げられます。
  4. 過大な要求残業を強いる上司・・・能力以上の仕事の強制、時間に比例しない仕事量を与える。 例えば、「定時近くに、終わるはずのない量の仕事を押し付ける」「無意味な仕事を多量に強制する」等が挙げられます。
  5. 過小な要求・・・仕事を与えない、能力が伴わない単純な仕事のみ与える。 例えば、「看護師として採用した人に、毎日シュレッダーだけをやらせる」「そもそも仕事を与えず、席に座らせておく」等が挙げられます。
  6. 個の侵害・・・プライベートに必要以上に立ち入る。 例えば、「手帳や携帯電話を無断で見る」「家庭の事を必要以上に話せと迫る」等が挙げられます。

4. 職場でのパワハラへの対策

職場でパワハラを受けたら、まずは次の対策を取りましょう。

  • もし命の危険を感じるほどの身体的攻撃を受けている場合は、直ちにその場から離れてください。そして、警察や弁護士にすぐに相談して下さい。迷っている暇はありません。命が一番大切です。 (身体的攻撃の場合は刑法の傷害罪、暴行罪で罰せられる可能性があります。)
  • 命の危険はないが、嫌がらせを受けている場合は、どんな方法でもかまわないので、記録を残してください。いつ、どこで、誰に、何をされて、どのような対応をしたのか。労使間の紛争に発展した場合、有力な証拠となります。

… 

  • できれば、会社で相談嫌がらせをしている相手に「嫌がらせをやめて欲しい」と伝えて下さい。意思表示をしないと、相手はどんどんエスカレートする可能性があります。
  • もし、直接言えない場合は、上司や社内の相談窓口、労働組合等に必ず相談してください。会社にはパワハラを防止する義務や従業員が職場で安全に働くことができるよう配慮する義務があるのです。義務を果たすようはっきりと伝えて下さい。
  • もし会社に相談しても解決しない場合は、第3者に介入を求めて下さい。労使紛争解決支援のための制度が様々な機関で設けられています。

相談機関:労働局の総合労働相談コーナー、都道府県労働委員会、法テラス等

  • 経営者や社長が職場でパワハラをしている、又は黙認している場合は、解決は困難を極めます。上記の方法を試みても解決の見込みがない場合は、職場を変えてパワハラから逃れることも選択肢の一つです。

… 

挫折する男いかがだったでしょうか?少しでも該当しそうなことはありましたか? もし、あなたが辛い気持ちを抱えていて、その理由が職場での「パワハラの6類型」に当てはまるのなら、あなたが自分自身を責める必要は何一つありません。

よく「自分の失敗だから仕方がない」という相談を受けます。しかし、そんなことはありません。失敗は失敗で反省すべきことです。しかし、あなたの性格や人格を否定する理由は何もありません。必要以上に自分を責める必要は何もないのです。

職場は必ずしも公平な場所とは言えません。もし職場でパワハラにあってしまったら、上記の対策とともに、誰かに相談することをお勧めします。家族や友人、信頼できる同僚、産業医やカウンセラー、誰でも構いません。気持ちはかなり軽くなるはずです。

5. まとめ:職場で受けるパワハラ:6つのタイプにこの対策!

  • 職場での「パワハラ」とは、同じ職場で、立場に乗じて、業務の域を超えて、精神的・身体的苦痛を与える行為のこと。
  • 職場でのパワハラの6つのパターンとは….
    1. 身体的な攻撃
    2. 精神的な攻撃
    3. 人間関係からの切り離し
    4. 過大な要求
    5. 過小な要求
    6. 個の侵害
  • 職場でのパワハラにはこの対策!
    1. 身の危険を感じたら、すぐに警察や弁護士へ。
    2. 嫌がらせを受けたら、記録を取る。
    3. 「やめて」と相手に言えなければ、社内で相談。
    4. 社内で解決しなければ外部(第三者)機関に。
    5. 会社ぐるみで職場でのパワハラが横行していれば、逃げ出すことを考えよう。
  • 職場でパワハラにあっても、決して自分を責めない。
  • 職場でパワハラにあったら、とにかく誰かに相談しよう。

~~~~ 文責:産業カウンセラー:中村澄江 ~~~~

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