メンタル不調で休職に追い込まれたら?こんなふうに考えよう!

2018-10-18

こんにちは、「うつ脱!」主宰の森耕一です。今回は、日本産業カウンセラー協会の産業カウンセラー 五十嵐 涼 先生に寄稿していただいた記事を掲載します。

~~~~ メンタル不調で休職に追い込まれたら?こんなふうに考えよう!~~~~

…会社人事担当がホンネで語る『メンタル不調で休職に追い込まれたとき、考えてはいけないこと、考えなければならないこと』…

会社あるある!? 上司と部下の会話・・・

会社でこんなシーンを見かけたことがありませんか? あるいはあなた自身がこのような会話の経験者ではありませんか?

斜めに傾く人上司…「最近どうも仕事がはかどっていないし、体の具合も良くなさそうだがどうしたんだ?」
部下…「はあ、申し訳ありません・・・」
上司…「このあたりでしばらく休んだらどうだ?」
部下…「いえ、大丈夫です。」
上司…「周りの者も心配しているし、君の仕事は他の者に任せるから休みたまえ。」
部下…「そんな、私を辞めさせたいのですか?」
上司…「そんなことは言っていないだろう。」
部下…「でしたら、なぜ私を外すようなことをおっしゃるのですか?」
上司…「私は精神的にも君が辛そうだから休職を勧めているんだよ・・・」

「うつ」などメンタル不調になった会社の現場では、上司と部下の間でときおりこのようなやりとりが行われることがあります。

もし、あなたが、この部下の立場だったら、どのように感じますか?
上司が部下を辞めさせようとしているように思いますか?
上司は単に休んだらどうか?とだけ言っています。

メンタル不調で休職って、会社を辞めさせられる前段階?

前述のように、うつなど、メンタル不調にあって、会社の上司から休むように勧められると、もう自分は要らない人間なんだと、ことを大きく捉えてしまうことがあります。

会社の中ではこんな声を耳にする会社があるようです。
「メンタル不調で休職するって、会社辞めたも同然の状態だよな」とか・・・、
「メンタル不調が理由の休職は棺桶(退職)に片脚突っ込んでるよな」とか・・・

メンタル不調での休職をピンチとは考えない!

もしあなたが、メンタル不調で、今休職に追い込まれているような状況でしたら、残念なことであることは間違いありません。座り込む人しかし、だからこそ、休職というものを正しくとらえ、もしメンタル不調で休職しなければならなくなったら、正面から向き合うべきだと思います。

しかし、実際のところ、メンタル不調だからといって、休職を勧められたり迫られると、逃げ道がなくなったような気持ちになります。
また、そのように直球で言われなくても、そのように言う人の心の内を探り、本当は自分に会社を辞めてもらいたいと思っているのだろうと勘ぐると自分自身が辛い気持ちになります。

でも、今は上司が言葉に出していることはそのまま素直に受け止めてみてはどうでしょうか。
あなた自身が自分をピンチな状況においてはいけないのです。

メンタル不調で休職する人に対する会社の対応、制度

もし、会社があなたを辞めさせたいと考えているのであれば、メンタル不調を理由に休職を取らせるといった手間のかかることをする必要はないのです。

前に傾く人細かな説明はしませんが、会社は、辞めさせたい社員がいれば、雇用契約や就業規則に基づいて、所定の期間後、あるいは所定の期間分の給与の前払いをして辞めさせることができます。(ただ、辞めさせられる側が異議を唱えれば訴訟等こじれる場合もあります)

前述の会話では、会社の上司は「休んだらどうか?」とだけ言っています。「辞めさせる」、「辞めてくれ」などとは言っていないのです。解雇ではありません。

ちょっとここで少し固い話になりますが、メンタル不調で休職した場合の制度の話をしたいと思います。

あなたが、もしメンタル不調で休職することになると、休職中は仕事をしていないので会社から給与はでません。
その代わりに、メンタル不調で休職中、給与と同等額にはなりませんが、健康保険から「傷病手当金」が支給されます。これには医師の診断書が必要になります。もちろん「うつ」や「不安障害」や「適応障害」といった病名のメンタル不調でも休職中の支給対象です。
お勤めの会社によっては手厚い福利厚生制度があるかもしれませんので確認が必要です。

会社は健康保険料など、社員の社会保険料の半額を負担しています。こうした社会保険の保険料は、会社と社員が折半して支払いが行なわれています。あなたの給与からも控除されています。これはあなたがメンタル不調で仕事をしていない休職期間中であっても継続して行われます。メンタル不調で休職中は給与の支払いがないので、一時的に会社があなたが負担する分の金額を立て替え、あなたは後々会社に払い込むことになると思います。 いかがでしょう・・・

会社は社員を辞めさせることができるにもかかわらず、それをせずに休ませ、給与に代わる手当金の支給が受けられ、しかも社会保険料の負担までしてくれています・・・というのは言い過ぎでしょうか?

もう少し考えてみましょう。

実際のところ、あなたがメンタル不調で休職すれば、あなたがいた部署ではあなたがしていた仕事をする人間がいなくなるのです。そのため、残ったメンバーであなたの仕事を分担するか、代わりの人員増をしないと乗り切ることができないこともあると思います。

メンタル不調で休職は、チャンスでもある

ここまでお話ししてくると、
仕事に手が付かない「お前は会社で人事の仕事をしている、いわゆる会社側の人間だから、会社の立場で都合の良いことを言っているのだ!」 とか、
「メンタル不調で休職しなければならなくなったのは私のせいではない!会社が悪いのだ!上司が悪いのだ!周りの人間が悪いのだ!私は悪くない!だからこうした制度が利用できるのは当たり前ではないか!もっと支援があっても良いくらいだ!」
といった声が聞こえてきそうです。

「うつ」や「不安障害」や「適応障害」などのメンタル不調で休職することになることは、今まで当たり前に行なってきた会社の仕事から離れることになります。
多くの会社人が考えることのほとんどが会社のこと、仕事のことですから、それができなくなる状況になることは相応のショックを受けます。
自分の心の在り様をどうしたらよいのかわからなくなります。

上を向く人「うつ」や「不安障害」や「適応障害」などのメンタル不調の方の多くは、心療内科など専門医の診断を受け、療養中だと思います。
ですから、最初は、医師の指示を守り、服薬があれば適切に行うことからはじめましょう。睡眠不全などメンタル不調が身体に現れているようなことがあれば、最初に行なうことは、症状の改善、つまりは「自分自身のリセット」だと思います。
自分自身の心の在り様を考えるのはそれからだと思います。

ふだん会社勤務をしていると、このように自分自身と真剣に向き合う機会はめったにありません。
もし、あなたが、メンタル不調で休職を迫られている状況にあるとしたら、これを自分と向き合う機会ととらえてはいかがでしょう。
これはめったにないチャンスと言えるかもしれません。
メンタル不調での休職をチャンスと考える。あなたがまた立ち上がるための近道になるかもしれません。

次回は、メンタル不調で休職期間中のお話をしたいと思います。

【まとめ:メンタル不調で休職に追い込まれたら?】

  • メンタル不調で長い休みを取ったからといって、仕事を辞めさせられるわけではない。
  • メンタル不調での休暇が長引けば、傷病手当が支給される。
  • メンタル不調で自宅静養する時間は、ピンチではなく、むしろゆっくり休んで、自分と向き合うチャンス。
  • メンタル不調の自分自身をリセットするため…と考えよう。
  • 仕事から離れゆっくり静養することで、メンタル不調からまた立ち上がるための近道になる…と考えよう。

~~~~ 文責:産業カウンセラー:五十嵐 涼 ~~~~

この記事を書いていただいた 五十嵐 涼 先生に、いちど直接、お電話(またはSkype通話・LINE電話)で、お話をしてみたい、相談してみたいと思われる方には、当サイトを通じて 五十嵐 涼 先生をご紹介します。
無料相談の枠(初回:30分)があります。
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ショートQ&AQ▶ 病院で精神的な症状の診断を受けたら、仕事を辞めさせられそうですが….
A▶ 従業員がメンタル疾患を抱えているからといって企業が従業員を辞めさせることは違法です。辞めさせるには法的な要件を必要とします。
Q▶ 入社してそこそこ、経験も教育もないのに、業務だからといって内容も分からないまま、能力以上の課題を与えられ、過大な成果を無理やり求められ、長時間労働も強いられて、参っています。
A▶ あなたが働いている会社は、いわゆるブラック的な風土を持つ企業でしょうか。無理な長時間労働やハラスメントや賃金・残業代の未払いなどが横行していて、従業員をメンタル疾患に陥れてしまう傾向も高く、しばらく会社を休んでも、復職後のキャリアにも不安が残る…というのであれば、働き続けるよりも、自分の意思で辞めて転職することも考えましょう。

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