うつ病からの職場復帰して仕事をこなすための3つのポイント

うつ病から職場復帰して仕事をこなすための3つのポイント

2018-04-16

うつ病により休職している場合は、仕事上のストレス要因から逃れ、ゆっくりと休養をして静養と回復に専念していれば、着実に回復に向かうはずです。
ところがうつ病で長く休んでいると、その次のステップがもう一つの頭の痛い問題です。
悩ましい疑問がのしかかる
それは、いつどのようにうつ病から職場復帰して仕事をこなすことができるのか?という問題です。
うつ病から職場復帰して仕事をこなせるようになるには、身体疾患の場合とは違ったいくつかの難しさがあります。

今回の記事では、うつ病から職場復帰して仕事をこなすことができるようになるための3つのキーポイント

  1.  医師の問題
  2.  本人の問題
  3.  職場の問題

について見てみましょう。

医師に診断書をどう書いてもらうかは自分しだい

お医者さんの聴診器

うつ病の症状が仕事ができる程度にまで軽くなってきたら、完治しているとは言えないまでも、うつ病から職場復帰して仕事をこなすことができるかを検討し始めます。

そして、うつ病から職場復帰して仕事をこなすことができるようになるためには、医師の診断書が必要です。

あまり長く休業していると、会社での立場が危うくなってくることも心配なので、完治してからでないと職場復帰できないと診断する医師はいません。

休業期限が近づくと大抵の医者は、回復の程度に関わらず、職場復帰可能との診断書を書く傾向にあります。

しかしうつ病からの回復が中途半端なまま、同じ仕事に戻ると、再発するケースが多いのです。うつ病の原因となった仕事上のストレス要因が、そのまま残っていることが大半だからです。
カルテに書き込む巨大な鉛筆
休職中に、職場で人事異動がなければ、上司や部下や同僚との関係はそのまま再開するし、業務内容も、仕事のパターンもスタイルも環境もツールも同じなので、また同じストレスを受けることになるという訳です。

うつ病から職場復帰して仕事をこなすことができるかの診断は、身体疾患の診断とは異なります。

一部脳波等の検査はあるかもしれませんが、血液検査やレントゲン検査、血圧測定などはありません。

そこで、うつ病から職場復帰して仕事をこなすことが可能かについて医師が判断する際、患者であるあなたの「自覚症状」が最大のポイントとなります。

ですので、診断書に何を書いてもらうかは自分自身で決められるともいえるでしょう。

焦る気持ちから、中途半端な回復状態にもかかわらず、うつ病から職場復帰して仕事を行うことは、絶対に避けましょう。

本人の仕事への自信と意欲が職場復帰のカギ

職場復帰はYesかNoか

さて、会社-本人-医師の三者のうち、ご本人の問題、自分自身の「回復の自覚と仕事への意欲」がどの程度なのか、については、自分自身で判断し、会社や医師に伝えなければなりません。

うつ病で長く休んで仕事に復帰することを考える際に1番必要なものは、「自信と確信」です。

「会社でごく普通に起こりうる色々な出来事に耐えられそうだ」

「一般的なな問題やトラブルだったら乗り越えられそうだ」

という自信と、

「すっかり良くなってうつ病の症状が消えてしまった。治ったという実感がある」

「今はもうエネルギーが充実していて、もう二度とあんな心理状態に陥る事はなさそうだ」

という確信です。

その答えは、あなた自身の中にしかありません。

あなた自身の自覚症状から診断して、あなたの「うつ度」がどう変化しているのか、普段から定期的に、自分で把握しておけば、会社や医師にも伝えやすいでしょう。

自信も確信もないのに

「会社の規則で病気による休業は何日までと期限が決まっているから」

という理由だけで、仕事に復帰することを決めてしまうと、失敗する可能性が高くなります。

また、医師の前で、「もうすっかり良くなりました。気分が落ち込むこともほとんどありません。」と目一杯元気なふりをして、医師に「うつ病は寛解、職場復帰可能」と診断してもらっても、本当の自分の状態がまだ健康な状態でなければ、仕事に復帰後しばらくしてうつ病の症状が再発する可能性が非常に高くなります。

自信と確信がなければ仕事への復帰は危ういものになります。
職場復帰のパーセンテージ
私はクライアントさんに、自信と確信の「数値」を確認することにしています。

「自信と確信は何%ありますか?」

これに対する答えが80%以上ならOKとお伝えしています。

残りの20%はゆっくり回復していけばよいでしょう。

この自信と確信が80%以上の状態が安定していて、それが少なくとも3~4週間続いたら、復職へ踏み出すタイミングです。

復帰する職場環境・人間関係は前と同じ?それとも違う?

機械的な大きな職場の組織

「80%」の状態で職場復帰が可能とはいっても、仕事への復帰にはもう一つクリアーしなければならない大切な問題があります。

それが職場の環境です。

職場復帰支援に関するルールづくりの手引きとして、厚生労働省により「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(「職場復帰支援の手引き」)が出されています。

事業者はこの手引きを参考にしながら個々の事業場のもつ人的資源やその他実態に即したかたちで、職場復帰支援プログラムやルールを策定することになっています。

確かに、官公庁等は職場復帰支援手引きに基づき手厚いプログラムやルールを策定している事業所もあります。しかし他方、プログラムやルールがおざなりになっている事業所が多数存在するもの事実です。

長い休業のあと職場復帰する従業員だけのために、前もって職場のすべてのストレス要因を取り除いておいて、再び職場に迎え入れるという会社はほとんどありません。うつ病療養のための休職中も仕事が回るように、休職者の仕事を何とか他に回して、会社としての業務を継続していくことを第一優先してきたはずです。

職場環境や人間関係の見直しなどは後回しになっているか、あるいは無視してやりすごしている場合が多いのです。したがって休職したあと職場復帰した際に、あらゆるストレス要因が改善されているという期待は、するべきではありません。

このため、ご自分が帰る環境を十分に見極める必要があります。また復帰にあたって要望がある場合は、復職を願い出た際に会社側と十分に確認しておくことが重要です。

例えば、できるだけ、元いた職場に戻してもらうよう伝えることが考えられます。

何故なら業務について経験や慣れがあるから、仕事を再開しやすい、新たな仕事よりも一般的にはストレスが小さいというメリットがあるからです。

ただし、うつ病になった原因が、元の職場での人間関係にある場合は、元いた職場を避けて再配置してもらう必要があります。

上司に叱られる男性の画像特に元いた職場でパワハラやセクハラを受けていた場合は、元の職場には絶対さけるべきです。いくら元気が回復したといってもパワハラやセクハラや人間関係のトラブルはトラウマ(心の傷)になって残っている可能性が高いのです。

職場環境におけるストレスのポイントは、確かに業務内容もストレス要因の一端ではあるけれども、最大のストレスは人間関係だということです。

医師-本人-会社 3つの要素の総合判断

いつどのように職場に復帰できるのか?、職場復帰可否の判断につき、客観的基準というものはありません。

あくまでも3つの要素

  1. 医師の医学的な見地からみた判断
  2. 本人自身の回復の自覚と仕事に対する意欲の回復がどの程度か?
  3. 会社側がどこまで職場復帰の条件を配慮して整備できるか?

のバランスを考えながら個々のケースに応じて総合的に判断しなければなりません。

【まとめ】うつ病から職場復帰する際のポイント

ビックリマークに片足でよりかかる人うつ病による長期休暇/休業から仕事に復帰する際にどうしても外せない点をみてきました。最後に今回の記事のポイントをまとめると次の4点になります。

1) 医師の問題
診断書に何を書いてもらうかは自分で決められる!

2) 本人の問題
一番必要なのは自信と確信!自信と確信は80%でOK。

3) 会社の問題
帰る環境を見極める必要あり。本当のストレスは業務内容ではなく人間関係。

4) 医師-本人-会社の3つの要素の総合判断
いつどのように職場に復帰できるのか?という問題には、客観的な基準はなく、
個々のケース毎に3つの要素を総合判断して個別具体的に検討していく必要があります。

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