逆境で折れない心を作る7つのヒント

2014-08-20

storm (3)人生には予期しないこと、あるいは起こって欲しくないことが、必ず起こるものです。
生きている限り、望んだことだけを毎日楽しんでいられるはずはありません。
そんな人生を送っている人はこの世にほとんどいません。

  • 会社員であれば、リストラ、解雇、失業、降格、セクハラ、パワハラ、など。
  • 商売をしている人であれば、倒産や破産、
  • お金の問題、莫大な借金、食べるのに事欠くほどの貧窮、
  • 家庭問題であれば、浮気、不倫、離婚、離別、死別、DV、家庭内暴力、子供の非行など
  • 人間関係であれば、破局、失恋、裏切り、など
  • 健康問題であれば、大きな手術、重い病気、余命宣告、長期の入院、重い障害、不治の病など
  • 学校関係であれば、いじめの被害、無視、落第、留年など
  • そのほか、事故、災害、敗訴、犯罪やす事件に巻き込まれる被害、過失による加害、激しい憎悪、バッシング、ストーカー行為にさらされるなど

大なり小なり、これらを一つも経験しないでやりすごす人生を送る人はいないのではないでしょうか?
人生の窮地に陥った時が降りかかってきたとき、それに打ち負かされていつまでも立ち直れない人と、一度は落ち込んでしまった心を立て直して何とかやりすごし立ち直っていく人がいます。

逆境に耐える力・心の立て直し=レジリエンス

逆境に耐える力、不屈の精神とよく言いますが、これらの力を養うには、どうしたらいいのでしょうか?
こんな問題が自分に降りかかってくることは予期できないので、あらかじめ心の準備を万全に整えておくことはできません。
こういった事態が起こってから初めて、なんとか心の建て直しを図らなければならないということです。

人生を通してみると、生死に関わるような大きな困難ではなくても、大なり小なりの難しい局面に出会う事が、何度もあるものです。
人生において頻繁に起こるこれらの問題に対して、 普段からレジリエンス=心の耐性を養っていくように心がけましょう。

それを積み重ねておくことによって、これから起こるかもしれないさらに大きく深刻な問題を乗り越えていくためのより強いレジリエンス=心の耐性を養っていくことができます。
実際にさらに大きな予期しない問題に突然出会ったときに.これまでに経験してきた困難に対して、どう対応してきたかという心の記憶は、打ち負かされて折れそうになる心を立て直すのに大きな力になるものです。

逆境を生き抜くレジリエンス=心の耐性を養い 、くじけそうな気持ちを立て直す7つのヒントを、これから紹介しましょう。

(1)認めて受け入れる

  • 「否定」⇒「怒り」⇒「取引」⇒「抑うつ」⇒「受容」

この5段階のプロセスは、キューブラー・ロス博士が、末期ガンなどで死が迫っている人たちの心理のプロセスを調査・研究した結果を、まとめたものです。
この5段階のプロセスは、末期ガンを告知されるというショッキングな事態だけでなく、人生や生活に大きな衝撃となるような事件や事故を経験した人のも、典型的にみられるパターンです。

  • 第1段階:否定

とてもショッキングなことが自分に降りかかってきたときに、ショックのあまり、人はまずそれを「否定」しようとします。
「末期ガンなんてありえない。私の身体に限って。」
あるいはそのことを覚えていないこともあります。「忘却」も無意識に事実を「否定」しているのです。

  • 第2段階:怒り

次に、身近な人や医者や先生や環境や社会や自然や神に対して怒りを覚えます。
「こんなことが起こるなんて、先生は一体何をしてくれたんだ!」
「こんな理不尽な解雇を決定したのは社長のいい加減な経営のせいだ。一生恨んでやる。 」と言った恨みも、怒りに伴って起こります。

  • 第3段階:取引

さらには、非現実的な「取引」によって何とか事態を元通りに戻そうとします。
「神を信じて祈れば、救ってくれるはずだ。 」
「どんな大変な部署に移してくれてもいいから、雇用だけはつなげてほしい。」

  • 第4段階:抑うつ

否定しても怒っても取引しても、事態は元には戻らないということが実感できてくると、 「抑うつ」の段階に入ってきます。
「何をやってもダメだな、じたばたしても無駄だな、もう諦めるしかないな。」
と深く落ち込みます。

  • 第5段階:受容

最終的には、事実を事実として「受容」する、認め、諦め、許し、この先起ころうことに向けて、淡々と静かに心を備えます。
「もうこの先数ヶ月しかない命なのだから、ジタバタせず、皆に迷惑をかけず、ひとりで静かに枯れるように死んでいこう。 」
「クビはクビで仕方ない。これからどうしようか、落ち着いて考るしかないな。」

確実に迫っている「死」に臨むにせよ、またショッキングなことが起こて明日からどう生きてよいか分からないように事態が起こった時にせよ、この5段階のプロセスを経ることは、人間の自然な流れでもあります。
最初の「否定」で止まってしまったり、途中の段階で引っかかって留まり続けてしまうと、苦しみ・悲しみを味わい続けることになってしまいます。
この5段階のプロセスを、できるだけスムーズにたどっていけば、重い苦しみや深い悲しみを抱え続けずに通過していくことができるのです。

(2)衝動的な反応ではなく「間」をおく

ショッキングな事故や事態が起こると、人はすぐに衝動的に反応してしまいがちです。
Fight or Flight 反応(=「闘争か逃走反応」とか「戦うか逃げるか」反応)と呼ばれる動物的、衝動的な反応の回路が残っているからです。

何万年も前、人類は、野生の自然の中で命を脅かす肉食動物に出くわす危険にさらされていました。
ヒトという動物は、他の動物に比べてとても弱い動物だったので、危険な動物に出くわした瞬間、ほとんど1秒くらいの内に 「戦うか逃げるか」を決めて、すぐに行動を起こす必要があったのです。
しかし、現代人は、1~2秒で反応しなければならないほどの生命の危険にさらされることが、ほとんどありません。
にもかかわず、古代からの本能の遺伝で、ショッキングな事故や事態に出会うと、動物として反射的に、衝動的な反応(「戦うか逃げるか」反応)を起こしてしまいます。
これがパニックのメカニズムです。

数秒間で体の中に起こる反射的・衝動的な反応がいつも正しい反応とは限りません。
パニックに巻き込まれると、冷静な思考は停止してしまいます。

興奮ホルモン・アドレナリンを放出して、緊張高め、血管を収縮し、脳に送り込む血液を抑え、手足や全身の筋肉、心臓・肺に回します。
これから数秒後に起こす劇的な行動=「戦う」が「逃げる」に全力で集中するためです。
一方、大脳の論理回路は機能を一時停止させられ、冷静な思考は停止してしまいます。
冷静に落ち着いてどう行動すべきかを考えている暇が数秒もないというほどの緊急な生命の危険の時は、この動物としての本能が正しいかもしれません。
(例えば、事故で爆発・火災が目の前で発生したとき、 1秒でも早く、1メートルでも遠くに走って逃げ出す必要があるでしょう)

しかし、人生の中で起こるショッキングな事故や事態のほとんどのケースでは、それほどの生命の危機にさらされる事は、極めて稀です。
冷静に、 数秒間の「間」をおいてから、反応しても、十分に間に合うものです。

そして「戦う」でもなく「逃げる」でもなく、衝動的に反応しないで「間」を置く事は、慣れと訓練によって身に付けることができます。

普段から、衝動的・反射的に反応しない訓練をしておきましょう。
予期しない何か嫌な事やショッキングな事は、普段の生活の中で、よく起こるものです。
そんな場合は、訓練のチャンスとして、次のような試みをしてみましょう。

すぐに反応しないで「間」を置くためには

  • 1)まずは、ゆっくり深い呼吸を3回から5回する。

これで、反射的な反応が起こる数秒を稼ぎます。ゆっくりした深呼吸がその反応を落ち着かせます。

  • 2) 次に、自分がどう反応しそうになっているかを自分の内側で確かめる。

このためには。胸に手を当てて、胸の奥にある感覚(興奮や緊張など)を確かめしょう。
胸の上部を手のひらで5回~10回、軽く叩くのもいいでしょう。
呼吸や心臓の動機や手足のこわばりなど、身体の反応も確認しましょう。

  • 3) 深呼吸と自分の身体の感覚を十分確認した後、何が起こりつつあるか、事態をもう一度確認する。

そうすることによって、 「戦うか逃げるか」という反応でなく、次はどう対応すべきかを考える余地が生まれてくるものです。

(3)投げ出すこと

投げ出すこと、放棄することも、危機的状況の時には必要になります。

津波が来たら、やりかけの仕事も、家も財産も、全て放り出して、逃げ出すことです。
持っているものをあれもこれも運び出そうとしたり、何かを済ませおこうとすれば、命を落としてしまいます。

困難な事態に巻き込まれたときに、やるべき事、やっておきたいこと、やったほうがいいことを全てできるほどの能力を持っている人間は1人もいません。
1番大切なことだけに集中して、それ以外の事は、投げ出してしまう勇気も必要です。

そこそこ大事だったけれども、 1番大事ではなかったことをやめてしまう、諦めてしまうことで、心のエネルギーを静かに1点に集中させることができるのです。

(4)明るい妄想

厳しい今の現実を現実として受け入れながらも、困難を通り抜けた先のポジティブな未来のイメージを、頭の片隅で妄想しましょう。
根拠がなくても全然構いません。

例えば、次のようなイメージはどうでしょうか?

  • 長い暗いトンネルを抜けだして光あふれる海岸にたどりつく列車に乗っているイメージ
  • だれか自分を待っている人がいるイメージ
  • その人のために何かをしてあげているイメージ

これを頻繁に「妄想」することが希望と自信を生み出すことになります。

特に自分ではどうしようもない事態に陥った時、すべてを失って現実的にやるべき手だてが何もないように思える時、 それでも何とかなるんじゃないかと、非現実的とも言える妄想を持ち続けることができるか?
それが危機的な状態から脱出する鍵にもなるのです。

(5)人に話をきいてもらう

悩みや心の痛み、苦しみを分かってくれる人がいるだけで、その苦しみは半減します。

親や先生など身近な人の方の中に、真実に寄り添ってくれる人がいればベストでしょう。
しかし、身近な人には打ち明けたくない、打ち明けられないという場合もあります。

その場合は、身近な人である必要はありません。
カウンセラー(公共のサービスやボランティアも多数あります)でも良いでしょうし、居酒屋で偶然隣り合わせた人でも構いません。
自分のことを以前から詳しく知っている人でなくても全然構わないです。

困難な状況を切り抜ける具体的な方法を教えてもらうという目的ではありません。
自分の問題は自分でしか解決できないものです。
むしろ目的は、聞いてもらうこと、わかってもらうこと、それだけで十分なのです。

(6)手を動かし続ける作業に集中する

毎日当たり前のようにやり続けていること、やり慣れていることを、何事もなかったかのように、いつもと変わらないでやり続けると、感情の起伏をゆったりと静めてくれます。

具体的には、

  • 掃除や洗濯や料理などの家事や庭仕事。
  • 楽器の演奏、絵を描くこと、書道やお花。ルービックキューブなどのパズル。
  • 手に限らず身体を使って行う反復運動、例えば、ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど。

身体や手の動きのペースを保ち続ければ、健康な心のリズムも戻ってきます。

(7)ゲームにしてしまう

  • 映画「ライフイズビューティフル」

「ライフイズビューティフル」という映画を見たことがあるでしょうか?
ナチスのユダヤ人収容所に収監され、最後に処刑される場に臨んでも、徹底して目の前に起こるあらゆる出来事をおちゃらけてジョークにしてしまう主人公を描いたものです。

自分の目の前に迫り来る壮絶な悲劇に対しても、いわばゲームの次のステージに進むかのように臨んでいます。
これは、そういったものの見方をする、特別な生まれつきの性格や人柄のせいだと思いがちですが、そのようなものの見方は、そういった考え方を意識的に繰り返すうちに、ある程度身に付けることができるものです。

  • 人生はメリーゴーランド…あるいは、ジェットコースター….あるいは映画

メリーゴーランドに乗ってぐるぐる回る周りの景色を見ているのと同じように、自分の人生や、毎日の生活で起こる出来事を、見ることができる人たちがいます。
あるいは、ジェットコースターに乗って.恐怖に怯えて叫んだり、高みに達して大喜びしたりすはる感覚と全く同じような感覚を、生きていく中で出くわす現実の出来事に対して感じることができる人もいます。
またある人たちは、悲劇だったり喜劇があったり、泣いたり笑ったり苦しんだり楽しんだりするいろんな映画を次々に見ているのと同じように、日々の出来事を見ています。

このように自分の身に起こる現実的な問題や出来事を何か虚構の中の物として受け止められれば、あるいは誰かが意図的に想像したものとして感じる事ができれば、どんな逆境もそこにどっぷりつかり込まずに、クールに眺めることができるものです。

普段から、日々何か困難な問題に圧倒されそうになったとき、次のように自分自身につぶやいて言い聞かせてみましょう
「これはゲームだ。ゲームのこのステージで、この問題にぶち当たってしまったけれども、これにはとても深い意味がある。このゲームがこれでますます面白くなってきた 」

まとめ

● 人生には必ず望ましくない事態が起こるもの
● レジリエンス=心の耐性を養って乗り切ろう
===《 7つのヒント 》===
(1) 認めて受け入れる5段階のプロセスをスムーズに
(2) 衝動的・反射的な反応ではなく「間」をおく
(3) 大切でないものは投げ出す
(4) 明るい妄想
(5) 人に話を聞いてもらう
(6) 手を動かしたり体を動かす作業に集中する
(7) ゲームにする

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