うつ病を会社でオープンにする理由・しない理由

2015-01-15

仕事つながりうつっぽい症状が出たり「うつ病」と病院で診断されたりしても、それを会社でなかなかオープンにしたくないのが普通です。
会社の人に「うつ病かも」と疑われることすらイヤだと感じる人も多いでしょう。
うつ病を会社の上司や同僚にオープンにできない理由を聞くと、例えばこんな抵抗感や不安が聞かれます。

  • 恥ずかしい
  • プライドが許さない
  • 会社では、うつ病の人をサボりとか怠けとして見ている。
  • 白い目で見られる。仲間外れにされて差別される。
  • 異常だとレッテルを貼られ、腫れ物に触るような扱いを受けるのが屈辱的。
  • 会社や上司や同僚が気を使うだろうから心苦しい。
  • 価値のない人間だと思われる。
  • いったん「うつ病」のレッテルを貼られると会社での評価が低くなる。「使えない」人材と評価される。
  • 仕事が任せられなくなって、実際に仕事のアウトプットが出せなくなる。
  • うつ病のことを会社の上層部や人事も知ることになり、昇進の道を断たれる。
  • ヒマな部署に回され、責任や権利も小さくなったり、無くなったりする。
  • 仕事で成果を出してそれを誇示する機会も断たれる。
  • 職場での存在価値がなくなる。最終的には会社のお荷物になって退職に追い込まれる。
  • そもそも自分のうつ病の原因が会社の仕事とはまったく関係がないと思っている。

しかしうつ病であることを会社に打ち明けないで、その症状に悶々と苦しみ続けながら仕事を続けることが本当にベストでしょうか?
基本はオープンにすることが自分のためにも会社のためにも良いはずです。
上に挙げたような恐れはあっても、自分の病状を悪化させない、そして精神的な健康を回復させるためには、うつ病であることを会社にオープンにすることベストです。
この記事では、

  • オープンにしない方が良いケースはどんなケースか?
  • いつ、何を、どのように、誰に、どのようにオープンにするのが良いか?
  • オープンにするメリット
  • 人間関係がどうなるか?

について掘り下げてみました。




項目オープンにしない方が良いケース

やめる基本的にはオープンにすることが自分のためにも会社のためにも良いと書きましたが、まずは例外として、オープンにしない方が良いケースも見かけます。
それは事態が悪化することが確実な場合です。
例えば次のような前例が実際に会社や職場で起こったことがあって、自分がオープンにしても同じことが起こることが確実な場合:

  • メンタルな問題を抱える従業員に対して、長時間労働をさらに強要したり、パワハラやセクハラをさらにエスカレートさせたり続けたりする。
  • 環境が悪くなるような職場に異動させる。
  • 転勤を強いる異動を命じる。
  • すぐに退職を迫る。
  • 退職せざるを得ないような仕事をさらに強いる。

うつ病を打ち明けたとたんに、このような辛い仕打ちを返してくる会社や上司であれば、病気の症状がさらに悪化する可能性が高くなります。オープンにしないで別の方法を考えましょう。

精神的な障害や問題を起こした従業員に対して、今まで共感や理解を示さず何の対策もしてくれない会社や上司であっても、事態が悪い方向に向かわない限りは、オープンにするべきでしょう。

項目誰に打ち明けるか?

うつ病を会社で公式に打ち明けるのであれば、まずは直属の上司にします。
直属の上司には、労働法制上も信義上も管理者としての義務と責任があります。
上司を通して、会社の人事や上層部に伝わるはずです。

順番を間違えてはいけません。うつ病を会社の人事や上司の上司などに先に打ち明けてはいけません。事態が複雑になってしまいます。
ただし例外もあります。直属の上司との間で、大きな人間関係のトラブルがある場合です。そのような直属の上司が共感的な理解を示してくれる可能性が全くない場合は、うつ病だということを会社の人事や上司の上司に打ち明けるのも良いでしょう。

非公式に打ち明けるのであれば、同じ部署の同僚や先輩だったり、あるいは他の部署の友人だったりするかもしれません。
この場合でもいずれにせよ、あなたがうつ病だということは、会社の人事や上司の耳に、遅かれ早かれ伝わっていく可能性が高いでしょう。できるだけ早く公式に上司に打ち明けるべきでしょう。

項目どのように打ち明けるか?

できるだけ精神科や神経科の医師の「診断書」を提出しましょう。
診察で「うつ病」や「双極性障害(躁うつ病)」の診断を、精神科医師から口頭で伝えられた場合ても、会社(上司)に打ち明ける際には「次回の診察の際に診断書を持ってきます」と約束しましょう。
診断書がなければ客観的な証拠がないので、会社があなたのうつ病を認知しそれに対処しなければならないという責任と義務が発生しません。
逆に「うつ病」の診断書を見て初めて、会社(上司)は、真剣に対応を考えるものです。

項目いつ打ち明けるか?

症状の苦しさに耐えられなくなって、今まで通りの量と質の業務をこなせなくなったと感じ始めたときには、できるだけ速やかに打ち明けるべきでしょう。
会社に通ってくることすら難しく感じるようだったら、「しばらく会社を休みたい」という話をあわせてするべきです。

項目何を打ち明けるか?

医師の診断、病名を正確に報告しましょう。
医師からの診断内容に例えば「3ヶ月の自宅療養を要する」とあれば、その間の仕事を休業することを伝えなければなりません。
症状を打ち明ける際は、これまで、どんな症状でどんな苦痛があったのか、今、何が苦しいかを伝えればよいでしょう。
これは出来るけれども、これは出来ないといった、条件を付けるような話は止めましょう。
また原因について、問われるかもしれませんが、言いたくなければ必ずしも報告する必要はありません。 「疲れました」とか「訳も分からずつらい」と言った症状について答えればよいでしょう。

項目どんなメリットが?

次のような可能性があります。最初から「自分の場合はそんなことはありえない」と考えずにやるだけやってみましょう。

  • 理解してもらえることは援助がもらえる可能性

援助サポートが最強の薬です。誰かに分かってもらえるということ、分かってくれる人が一人でもいるということで、苦痛が多少は軽くなります。回復に向けての希望も抱きやすくなります。また、実際に回復への早道でもあります。

  • 他人に頼ることで、自分ひとりで抱え込まなくなれる可能性

自分ひとりで考え込んで深いアリ地獄にはまり込んでいくのが避けられるでしょう。症状が悪化しさらに深刻になるのを防ぐことができるでしょう。
同情してもらうことが悔しいかもしれませんが、気分を幾分楽にする効果もあります。多少なりとも気をつかってもらえるかもしれません。それが苦しさを紛らさせてくれます。

  • アドバイスしてもらえる可能性

良いアドバイスをもらえば自分の考え方や思い癖の歪みを補正することもできるでしょう。健康な状態で考えたら世界がどんなふうに見えるのだろう、という普通の考え方に気付くでしょう。要は、自分ひとりの思い込みから逃れるのです。
もっとも、相手によっては、「元気を出せ!」とか「気にするな!」と言った的外れなアドバイスをしてくる人もいるでしょうが、自分の気持ちを「分かってくれてないな」と感じたら聞き流せばよいのです。

  • 上司や会社に配慮してもらえる可能性

「労働災害」と認定してもらうには、相当厳しい条件がありますが、労働法規上、会社には「安全配慮義務」を守る義務があるのです。普通は会社としては何らかの対策を考えてくれるものです。
例えば、仕事の量を減らしてくれたり、負担の少ない内容の仕事に変えてくれたり(「軽減措置」)するのが普通です。
正式にちゃんとした対策を取ってくれなくても何らかの配慮や気遣いはしてくれるものです。例えば、残業を減らしてくれるだけでも心理的な負担は多少軽くなるものです。

たとえストレスの本当の原因が職場になくても、仕事の負担を減らしてもらったり気にしてもらうだけでも、多少気分が楽になるものです。




項目人間関係はどうなる?

人間関係「仕事でうつ」と言いながらも実は職場での「人間関係で」うつ病になっている場合が多いものです。
その場合、会社にオープンにすると、折り合いの良くない相手との関係に影響が出るのではないか、と悩むかもしれません。
例えば、その相手があなたのことをいじめてあなたを病気にしたのだと、周りの人がその相手を非難し始めたら、あなたとその相手との関係はさらに悪くなるかもしれないと、恐れるかもしれません。しかし、オープンにしないで、あなたひとりの胸の内に苦しみ抱え続けても、そもそも悪かったあなたとその人と関係が自然に良くなることはありません。

オープンにすれば、あなたとその相手とのうまく行かない関係がどちらかに動き始めることが多いでしょう。その相手が、多少なりともあなたに気を使い始めるかもしれません。できるだけ距離を置こうとするかもしれません。

あなたとその相手とも関係が形を変えてくれば、その関係から来るストレスも形を変えてくる可能性があります。それによってあなたの心の中の苦しみの形も変わり始める可能性は十分にあるのです。
そしてその場合それを変えたのは他人でなく自分の行動の結果だと感じられるはずです。
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項目まとめ:うつ病を会社にオープンにすべきか?

  • オープンにした方がよい
  • 自分の回復のため
  • 周りに知ってもらうため
  • 会社や上司に配慮してもらうため

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