ボディ・スキャン:全身から身体の外へ

2014-08-29

bodyscan180先の記事では、指から始めたボディ・スキャンを、手→腕→肩へと進めてきました。
この記事ではさらに進めて、首→顔→頭へと上がっていき、次には内蔵→脚と進めて最後は全身を一体のものとして感じるというコースをたどりましょう。
また、ボディ・スキャンを通して、身体の一部が無くなる感覚を得たり、さらには自分の身体が外の世界と一体になる感覚にまで至る例を紹介しましょう。

両肩→首筋へ

両手、両腕、両肩、全体を一体のものとして感じながら、両肩にかかっている重みを感じましょう。

その重みに抵抗してそれを支えている両肩と両腕の筋肉を思い切りゆるめましょう。
少しだけ肩をすぼめてストンと落とし筋肉が十分にゆるみきっていることを確かめましょう。
そしてもう一度、ゆるみきった筋肉の中にある感覚に、意識が光を当てましょう。

肩の筋肉がゆるみきったために首が多少グラグラするかもしれません。
意識の光を今度は首筋にも向けていきましょう。

肩から後頭部にかけての首筋の筋肉は、長時間の事務作業やパソコン作業によって疲労を蓄積している人が多いものです。
力を十分に抜いて、筋肉の中に感じられる感覚をとらえましょう。

喉→口へ

意識の光を、首の前方やのど、それから喉の奥の食道や気管にも向けてみましょう。

喉もまたストレスなどの蓄積しやすい部位です。
緊張をゆるめながら、そこに残っている感覚を確認しましょう。

喉の奥から、口に上がってきます。
舌の奥や舌先、歯茎や頬の奥に意識の光を当てて、そこにある感覚を確認します。

口の中に意識の光を当てると、不思議と唾液が出てきます。
気になるようであれば飲み込みましょう。
唾液を飲み込む際も、唾液が口の奥から喉を通って食堂に入っていく感覚を追いかけましょう。

口の周りをボディスキャンする際は、口角を上げる筋肉も確認してみましょう。
微笑んでいる時、口角の筋肉にはどんな感覚が生じるのか、改めてじっくり味わってみるのです。

鼻→目へ

口の中や周りのボディスキャンが終わったら、鼻へ向かい、さらには両眼へと向かいましょう。

両眼は、人間にとって外界の情報をインプットするためのとても重要な感覚器です。
そして現代人の両眼は、大量の情報処理のために常に酷使されています。
両眼のどの部分にどんな疲れが残っているか、じっくりスキャンして確認してみましょう。

脳→再び後頭部へ

両眼の奥からさらに奥へと進み、脳の中をスキャンしてみましょう。

どこか特定の箇所に痛みやこわばりや重さのような感覚がないか、チェックしましょう。
さらに意識の光を、後頭部の方にまで広げてみましょう。

指や手に感じたジーンとした温感が、腕や肩や首筋を通して、後頭部にまで(頭全体に)に広がって登って来てませんか?
指や手に感じたジーンとしたしびれるような温感は、頭に上ってくる間に変質して、もっとスッキリした爽やかな清涼感のようなものになっているかもしれません。

内蔵→下半身→両脚へ

頭部をボディスキャンしてその感覚を十分に味わったら、意識の光を、徐々に下していきましょう。

気管や食道を通って肺や心臓などの呼吸器・循環器に意識を向け、そこでの感覚を確認しましょう。
さらに下がって、胃や腸などの消化器官をスキャンしましょう。
最後に下半身から両脚へと、ボディスキャンの対象を移していきます。

これらのいずれかの部位で、微かでも何か普段気づいていないような感覚が得られないか、確認しましょう。

全身を一体のものとして感じる

以上で全身をスキャンし終わりました。
最後に、今までスキャンしてきたすべての部位をまとまった1つのものとしてとらえ直しましょう。
意識の光を全身にまとめて当てるのです。
この時、どんな感覚が身体から返ってくるかを確認しましょう。

瞑想を深める:姿勢と呼吸法」の記事で紹介した「座る三角錐」をもう一度イメージしながら全身を振り返るのも良いでしょう。

身体が無くなる感覚

ボディスキャンを進めていくと、身体の一部が無くなってしまったような感覚を覚えることがあります。
特に、深い瞑想状態に入ると、指や手や腕は、実際にそれが膝の上に乗っかっているという感覚が無くなることが、一般的です。

ボディスキャンをしながら、指や手や腕が、小さな風船のようなものに分解して、蒸発して大気の高みへ昇って行ってしまう、という感覚が湧いてくる場合もあります。
そういったイメージを意図的に頭の中で描いて、より深い瞑想のレベルに踏み入っていくといったやり方もあります。
あるいは、人によっては、逆に、指や手や腕の肉が溶け落ちてしまい、骨だけが残ってしまう、と言うイメージが合うという人もいます。
更には、瞑想状態が深まると、指や手や腕だけではなく、頭も含めて全身が無くなってしまう感覚、あるいは骨だけになってしまうような感覚に深く浸り込むこともあります。

瞑想を重ね、ボディスキャンにも習熟してくれば、意図的にこのように自分の身体が無くなるイメージを頭の中に描いて、深い瞑想状態を保つことも可能になります。

自分の身体が外の世界と一体となる感覚

深い瞑想状態に浸ってくると、自分の身体感覚が無くなってきて、自分と自分の外の世界との境界線が、曖昧になってきます。
自分の身体が、身体の外の世界と一体となったような感覚です。
これによって、自分の精神(自我)が外に溶け出し、逆に外の世界が自分の内側に染み入ってきて、自分の外にあるはずの他人や社会や宇宙や世界と区別がつけられないといった感覚にもなります。
さらにはしばしば、時間の感覚も無くなって、過去数万年あるいは数億年と未来の数万年あるいは数億年と、今現在のこの瞬間が、ひとつの瞬間であるかのような感覚を覚えることもあります。

これは通常の精神状態とはかなり違った状態(変性意識状態)だといえます。
瞑想から覚めて日常生活に戻ると、通常の精神状態に戻ってしまいますが、このときの感覚を少しでも日常生活に持ち出すことができれば、日常生活の様々な出来事が引き起こすストレスや、慢性的な不安感。抑うつ感をやり過ごすのに、役に立つのです。

まとめ:ボディ・スキャン:全身から身体の外へ

  • 両肩→首筋→喉→口→鼻→目へ
  • 脳→後頭部→内蔵→下半身→両脚へ
  • 全身を一体のものとして感じる
  • 身体が無くなる感覚を味わう
  • 自分の身体が外の世界と一体となる感覚に至る

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