ザ・ワーク!その3:答えをひっくりかえす!

2014-09-18

turn swim200「ザ・ワーク!その2:苦悩をあばく4つの質問」に対して、あなたはどんな答えを書き出しましたか?もう一度その文を読み返してみましょう。
そこにはあなたの信じ込んでいる真実が書かれているはずです。
これから、それをひっくり返してしまいましょう。するとあなたに何が起こるのでしょうか?
あなたが信じ込んでいる真実をひっくり返す経験を試してみてください。

ひっくり返し3つのパターン

ひっくり返しでは、次の3つのパターンを使いましょう。

  • a) 否定
  • b) 自分に返す
  • c) 逆転(主語と目的語をひっくり返す)

具体的にやってみましょう。
まず、絶対に自分が信じている真実だと思えていた文を取り上げてみましょう。

■文例:私は上司Aさんにはイライラする

これに対して3つのひっくり返しのパターンを書き出してみます。
このとき、事実がどうであるかとか、あるべき姿と違うと感じるかもしれませんが、まずは機械的に形を変えてみましょう。

  • a) 否定→私は上司Aさんにはイライラしない。
  • b) 自分に返す→私は私自身にイライラする。
  • c) 逆転(主語と目的語をひっくり返す)→上司Aさんは私にイライラする。

できあがった3つの文章は、それぞれ自分が思いもつかなかったことを言っているはずです。その一つひとつについて、じっくり考えてみましょう。
コツとしては、根拠のある無しに関わらず、勝手に想像を膨らませてそのお話を書き出してみることです。

a) 否定:「私は上司Aさんにはイライラしない」

「私は上司Aさんにはイライラしない」という事は、どういうことでしょうか?どんな場面でしょうか?

  • あなたが、BさんやCさんにはイライラするけれども、上司Aさんにはイライラしないという場面があるでしょうか?
  • 例えば、あなたは、友達のことをBさんやCさんが自慢する時にイライラしてしまうけれども、上司Aさんが自慢するときにはイライラしないという事があるかもしれません。それは嫉妬でしょうか?BさんやCさんの友達自慢には嫉妬するけれども、Aさんの友達自慢には嫉妬しない、という場面でしょうか?
  • あるいは例えば、私は上司Aさんのくどくどした注意の仕方にイライラするけども、Dさんは、上司Aさんの身振り手振りにイライラするという事があるかもしれません。この場合あなたは上司Aさんの身振り手振りにはイライラしないかもしれません。
  • あるいは、あなたが家に帰ってお風呂につかっている間は、上司Aさんにはイライラしないと言えるかもしれません。

このように、あなたが「上司Aさんにはイライラしない」状況や場面や設定を書き出してみましょう。
そしてそれらの文にどれくらい真実味があるか、あなたの気持ちにフィットするかを確認してみましょう。

b) 自分に返す:「私は私自身にイライラする」

「私は私自身にイライラする」という事はどういうことでしょうか?

  • あなたは、上司Aさんに細かく注意されて、注意されたまま言われるがままになっている自分自身にイライラしているのでしょうか?
  • 上司Aさんに反論してぎゃふんと言わせられない自分自身にイライラしているのでしょうか?
  • それとも、上司Aさんがいちいち言ってくる細かい注意は実は当たっていて、その細かい注意について、上司Aさんに言われるまで気づいていなかった自分自身に対してイライラしているのでしょうか?

あなたがあなた自身にイライラする状況や場面、理由について書き出してみましょう。
そしてそれらの文もまた、あなたにとってどれぐらい真実味があるか、またあなたの気持ちにどれくらいしっくりるかを確認してみましょう。

c) 逆転(主述を逆に):「上司Aさんは私にイライラする。」

「上司Aさんは私にイライラする。」ということはどういうことでしょうか?

  • あなたがあまり注意深く作業を進めていないので、上司Aさんはあなたにイライラしているということでしょうか?
  • ひょっとして、あなたがAさんに注意されると、しばしば不機嫌表情を返すので、上司Aさんは、イライラしてしまっているのではないでしょうか?だとすると上司Aさんの私に対するくどくどした注意は、私が上司Aさんに対して持っているイライラ感の跳ね返りでしょうか?

上司Aさんがあなたにイライラする状況や場面、理由について書き出してみましょう。上司Aさんがあなたにイライラする理由には、なるほどと思う点もありませんか?

そうなると、この文は、あなたにとってかなりの真実味があるものかもしれません。これがあなたの気持ちにどれくらいしっくりくるかを確認してみましょう。

ひっくり返しの狙い:自分の鏡を見る

このように「ひっくり返し」をすることによって、自分と相手の位置関係や、原因と結果の関係や、お互いの立場の関係がひっくり返ったらどうなるのか?その場面や状況が想像できます。
そして、その中に真実味がありそうな「ひっくり返し」文が見つかるでしょう。
そうすると、相手の姿は、自分の思い込みを鏡のように映し出したものにすぎないのではないかという気付きに至ります。

ひっくり返しの例:その2

他の文例もひっくりかえしてみましょう。

■文例:私は上司Aさんには、静かに見守る上司でいて欲しい。

a) 否定:私は上司Aさんには、静かに見守る上司でいて欲しくない。
(ちゃんとしっかり指示して欲しい。方向性を見失わないように、成長が遂げられるように、私を助けて欲しい)
b) 自分に返す:私は私自身には部下を静かに見守る上司のようであって欲しい。
(私は、もし部下がいたら、部下が自主性を持ち一人で学んで成長していくように見守ってあげたい)
c) 逆転(主語と目的語をひっくり返す):上司Aさんは、私に対して、静かに見守る部下でいて欲しいなと思っている。
(上司として部下の私にこまごまと注意するけれども部下には黙って静かに快く聞き入れて欲しい、と上司Aさんは思っている)

この中に、あなたにしっくりくる文が見つかりませんか?それはあなたのもう一つの側面を表しています。

現実に対する思い込みで現実と戦う

私達は現実に対して自分だけの思い込みをもちその色メガネを通して現実を見ます。
そして現実を変えようと戦いますがほぼ確実にその戦いに負けてしまいます。
これが苦悩を生み出すモトです。

ひっくり返しで得られる気付き

ザ・ワークの「ひっくり返し」の文章をじっくり味わって想像力を働かせれば、次の気づきが得られるのです。

  • 人は、現実に対して、自分の思い込みで見たり考えたりしているということ。
  • 相手は自分の思い込みの鏡だということ。
  • 変えられない現実を変えようするより、思い込みを手放すことが、自由につながるということ。

「ひっくり返し」の仕上げ:受け入れ

「ひっくり返し」の最後は仕上げとして、「受け入れ」の形に文章に作リ変えてみましょう。
これには「ジャッジシート」の最後の文を使います。

■文例:上司Aさんとミーティングするのはもう嫌だ!
■文例:上司Aさんには二度とみんなの前であれこれ指示されたくない!

これを「拒絶」の形から「受け入れ」の形に変更します。こんな感じです。

■受け入れの文:上司Aさんとのミーティングが待ち遠しい。上司Aさんには、みんなと一緒に、いろいろ細かくアドバイスをしてほしい。

この文章について、どう思いますか?どう感じますか?
これまで、「ジャッジシート」で相手を裁き、4つの質問でそれが真実かどうかを問い、その答えをひっくり返して、現実や思い込みに対する気付きを得てきていれば、この文章が、新鮮に受け入れられる感じがするでしょう。

こだわりなく受け入れられる感じがするとき、あなたは、相手に感じていたネガティブな考えと感情のから解放され自由になっています。
まだ気持ちに抵抗があるようであれば、まだ解放されていないことになります。また振出に戻って、同じエクササイズを繰り返してください。
劇的に一度で解放されることもありますが、大抵の場合、何度か繰り返すことで、ネガティブな思考がネガティブな気持ちや感情を引き起こす回路から自由になることができるのです。

まとめ:ザ・ワーク!その3:答えをひっくりかえす!

  • ひっくり返し3つのパターン
  • …a) 否定
  • …b) 自分に返す
  • …c) 逆転(主語と目的語をひっくり返す)
  • ひっくり返しの狙い:自分の鏡を見る
  • 現実に対する思い込みで現実と戦う
  • ひっくり返しで得られる気付き
  • 「ひっくり返し」の仕上げ:受け入れ

一人でできるうつ度無料診断はこちら

簡単!うつ度無料診断テスト(ショートメールアドバイス付き)
Copyright(c) 2014 Life Flyer All Rights Reserved.